パワーコンディショナーは太陽光パネルで発電した直流の電力を家庭内で使用する交流に変換する装置です。また、太陽光パネルでの発電は気象条件により変化します。太陽光により発電量が変化するため、同じ晴れの日でも夏と冬では発電量が変わります。また雨の日でも太陽光は多少届いているため、微量ながらに発電することができます。
パワーコンディショナーはこうした発電量の変化を調整し安定して最大限の電気を取り出す役割をもちます。太陽光発電により得られた電力は家庭内で消費されますが、余った電力を電力会社に売ることができます。売電するためには家庭の太陽光発電システムを電力会社の電気供給設備に接続する必要があります。これを系統連系と言います。
系統連系下では、電圧が過電圧になったり不足電圧になった際電力系統全体に悪影響が及びます。こうしたことを避けるために、システム出力が50kW未満の場合は低圧系統連系、50kW以上2MW未満の場合は高圧系統連系、2MW以上の場合は特別高圧系統連系というように基準が定められています。パワーコンディショナーには系統連系保護機能があり、送電の際にトラブルが発生しないように、周波数の上昇・低下を検出したり、過電圧・不足電圧を検出したり、系統電力の停電を検出して太陽光発電システムを系統から切り離す役割を持ちます。このようにパワーコンディショナー太陽光発電にとって大変重要な役割を果たしています。