太陽光発電システムで使われる機器の中にあるパワーコンディショナーは、発電した電気を使えるようにするためのものです。電気は直流で発電されますが、家庭で使用される電気は交流なので変換が必要になります。また、電気は常に同じように発電されるものではなく、周囲の状況によって変化するため、効率良く最大電力になるように調整したり、電流や電圧を監視してシステムの異常を検知した際に出力を止めて自宅や周囲の住宅に障害を起こさないようにする重要な役割を果たします。既存の住宅に後付けで導入する際に、設置場所に困る機器でもあります。
配電盤にケーブルを接続して使用しますが、電気がケーブルを通るとロスが出ます。また、ケーブルが長いと電圧抑制が発生して発電が停止する頻度が上がります。そのため、理想で言えば配電盤のすぐ近くにパワーコンディショナーを設置できると良いのですが、該当する場所が洗面所や脱衣所であることが多く、スペースや湿気の問題で設置が困難です。パワーコンディショナーの発する熱や音による影響も考慮する必要があり、屋内であれば廊下や階段などに設置されます。
故障しやすい機器なので保証も大事です。利用方法によって適用されなくなることがあるため、条件は確認しておきましょう。保証期間はソーラーパネルと比べると短く、10年が多いですが、オプション料金を払うことで延長できるものもあります。太陽光発電は長期的に行った方が良いので、延長した方が安心して発電できます。